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出光美術館で開催している小杉放菴展はオススメ! [アート]

出光美術館で開催中の、小杉放菴展に行ってきました。

カタログです~

小杉放菴 (ほうあん) は、亡くなったのが 1964 年なので、没後 50 年。
普段観る画家に比べると、かなり最近の時代の人だね。作品はたぶん、私は初めて見るものばかりだと思います。

若い頃は洋画家で、未醒 (みせい) と名乗り、ものすごーく酒好きだったそうです。
フランスの壁画家ピュヴィス・ド・シャヴァンヌを崇拝して、シャヴァンヌを思わせる淡い色調の風景画で、文展で連続して最高賞を得たという人物。

その後、いろんな人の影響を受け、洋画家から東洋画、水墨画へ移っていった流れが分かりやすい展覧会でした。

東京大学大講堂 (安田講堂ね) の壁画も彼の作品。
東大生は、卒業式で彼の作品を見ることができるんだねー(笑)

うらやましい

私たちは建物を外から見るだけ〜

安田講堂前にて

この 【飲馬】 という作品、ほのぼのしていて好きでした。
馬が水を飲んでいる様子を見守る少年。表情がほんとうに穏やかで仏様の雰囲気。

かわいい

その後、池大雅筆 「十便帖」 の複製版に出会って墨絵の世界へ入っていき、さらに平安時代に姿を消した麻紙という紙を福井の紙すき職人が復元に成功して、その紙を使用することで更に作品を極めていくのですが、この作品は思わず笑ってしまいました。

すごい!

【白雲幽石図】という作品。庭の高石に腰かけて、妙高山を眺めることを日課としていた放菴。私には、小惑星イトカワに棲んでいる仙人に見えてしまったよ(笑)
なんか好きだわ、こういうの♪

こちらの十牛図 (じゅうぎゅうず) をモチーフにした作品も気に入りました。
たづなを持たず、歩いている牛にまたがる少年。
自由気ままで、ひょうとした表情がなんとも言えずイイ!

気楽に行こうよ

この表情を見ていたら、そんな小さいことにクヨクヨしないで、なるようになるさーみたいなことを言われてる気がして、不思議と元気になれる気がしました。

晩年の花鳥画も素晴らしかったです。
目にも鮮やかな紅葉。

うつくしい

そして、構図も見事で見ていてウルっとしてしまった 【梅花小禽】
図録の写真では伝えられませんが、世界に引き込まれます。あー、こんなふすま絵が家にあったら、どんなにか幸せだろう(笑)

すごーい

サルノコシカケが可愛らしく描かれている気がしました^^
観にって良かったわ~。この展覧会。かなりオススメですよ!!!

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おまけ:
NHK 連続テレビ小説マッサンに夢中なあおくんなのです(笑)

観てます観てます

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小杉放菴展
出光美術館
2015年2月21日(土) ~ 3月29日(日)
午前10時 ~ 午後5時 月曜休館
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html

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