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東国三社の鹿島神宮へ [ふらり旅・イベント]

バイクで利根川を渡り、茨城県に入ります。
お!霞ヶ浦が見えたよ!!

相方君が運転ですがw

しばらくすると赤い鳥居が見えました。
これはどこの神社のものなんだろう?と思ったけど、渡っているのが神宮橋なので、鹿島神宮の鳥居なんだね。

どなかた教えて~

鹿島神宮に到着です。駐車場にバイクを停めて参道を歩きます。
奥に見えるは楼門。

立派そう!

鹿島神宮の神様は武甕槌命(たけみかづちのみこと)です。
出雲の大国主命に国譲りを迫り、彼の息子の一人である建御名方神(たけみなかたのかみ)と勝負して勝った神様。

さっき行った香取神宮がわりと立派だったので、この神宮もそんなイメージを持っていました。
だって楼門も立派だもの。

ところがくぐってみると・・・

楼門をくぐり、参道を進んで拝殿へ・・・・あれ???
参道の先には森林が広がっていて、拝殿も本殿もありません。

参道の右側に鳥居があって、その向こうに質素な建物があります。

もしかして・・・

なんと、これが拝殿でした。
えーーーーーーーーーーーー!!!???

しかも拝殿の奥にある本殿はよく見えないようになってるし、近づけない。香取神宮は本殿の後ろまでまわれたのに・・・
この造りはヘン!これじゃまるで怨霊を祀った(閉じ込めた)造りじゃないっ

それにいくら怨霊だとしても、こんなふうに参道が続いてるのにその途中に拝殿&本殿なんて造りは見たことがないよ(@_@;;

武甕槌命(たけみかづちのみこと)は朝廷側の神様なのに。勝者の神様なのに、なんでこんな祀られ方?

これだったんです!

そういう話を知らない相方君も「この神社、なんかヘンだね」って言ってました。

と・・・とりあえずお参りしよう。。。
ここでも、武甕槌命(たけみかづちのみこと)にはお願い事はないので、名乗った後、「なんで
こんな風に祀られてるんですか?」って聞いたけど返事はありませんでした。あったら怖いけどww
(これを書いてて気づきました。神社って宝物(美術) 目当てや歴史的興味で見てるかも。だからお願い事が無いんだ・・・全然信心深くないですね^^;)

朝廷がこの東国を征服するにあたり、捨て駒のように扱われて酷い死に方でもしたんだろうか?でもそんな話は今まで読んできた本でも見たことがないです。全く謎です。。。

一応公式のホームページには、外的からの脅威に対する防衛拠点として本殿は北を向いていると伝えられています。って書かれてるけど・・・よく分からん。ああ・・・北は蝦夷(えみし)か。
蝦夷の脅威か。蝦夷討伐のための拠点だったもんな。何となくとってつけたような理由に感じちゃうけどw

それに防衛拠点じゃなくて、東北進出のための活動拠点でしょ。
蝦夷からはケンカうってないぞーっ 多分
蝦夷地出身で縄文ルーツの私は、こういうのに反応するのだ(笑)

参道をさらに進むと簡易な門があり、その先は森林浴を楽しめそうなそんな景色。
どちらかというとこの神宮は本殿などよりも、こっちの敷地(神域)の方が大事と思わせるような雰囲気でした。
あとで調べたらこの敷地周辺には、神仏習合の頃に神宮寺があったそうです。
なんだか妙に納得。

暑かったけど、森林浴♪

そして神の使いである鹿が登場ですよ!
お尻しか撮れませんでしたがorz...

可愛いお尻^^

天照大神が「葦原の中つ国(日本のこと)は、わが子孫が治める国だから大国主命のところに行ってこーい!」と武甕槌命(たけみかづちのみこと)に伝えるために遣わされたのが、天迦久神(あめのかぐのかみ)。
この神様が、鹿の神霊とされているので、鹿島神宮のお使いが鹿になってます。

鹿と言えば春日大社ですよねー。
767年に藤原氏が氏神である鹿島の神・武甕槌命(たけみかづちのみこと)の御分霊を奈良に迎えるために、一年がかりで御分霊を鹿に乗せて連れて来て、春日大社を創建したということなんだそうな。

さてさて、鹿園の隣にはさざれ石がありました。
君が代の解説も書かれていて勉強になりましたわー。

さざれ石。溶岩みたい。

それから香取神宮にもあった、ナマズ関連(笑)
この石碑は、武甕槌命(たけみかづちのみこと)がナマズの頭に石棒を刺してるところだね^^

勇ましい!

他の説では、朝廷軍に最後まで服従しなかった香香背男(かかせお と読みます。東国の太平洋側の海に大きな勢力を持っていた)をナマズに見立てて、石棒を刺してるというのもあって、これまた興味深かったです。

そういう風に見ると、宝物館にあった、ナマズが武甕槌命(たけみかづちのみこと)に対して謝罪をしている絵巻物なんかも、香香背男が服従してるように見えるかも。

奥宮もあったので、こちらもお参り。
1605年に徳川家康が本殿として奉納したもので、現在の本殿が造られたので此処に移されたようです。
あとで調べてみると、もともとの本殿は焼失して長い間再建されてなかったそうな。で、徳川の時代になって造られたみたい。だからあんな変な位置に本殿があるのかも。神宮寺の敷地になっていただろうからねー。

これもやっぱり参道脇にあります

参道は此処で終わり、この先は階段を下りて、御手洗池と売店、さらに奥には大国社 (!) がありました。やはり大国主命の祟りを意識してるのかしら?って思っちゃうねw

敷地内の御手洗池は、すごく澄んだ池でしたよー。
禊の場として使われていて、1日に400kl 以上の清水が湧き出してるそうです。

綺麗だね

地元のおばちゃんが、ここから汲んだ水をペットボトルにうつして持って帰っていました。煮沸して飲んでくださいと書かれていたので、私たちは持ち帰りませんでした。

そのまま飲めれば良かったね

日差しも強くなってきたので一休み。
最初に行った香取神宮で団子を買っていた相方君。ほんとは職場への土産にしようとしたのですが、この天気ではダメになっちゃいそう・・・というわけで、自分で食べてました(笑)

食べすぎ!(笑)

私は団子はいらないので、道の駅で買った李をパクリ。
元気が出るね^^

プラム、おいしいよー

最後に宝物館を覗いてみました。
此処には国宝の直刀があります。今年4月にトーハクで開催された「大神社展」にも出品された直刀。黒漆平文太刀 ( くろうるしひょうもんのたち ) です。
その長さ、約271cm!凄いでしょう。写真じゃ迫力伝わらないですね^^;

宝物館では刀が鞘から抜かれてました
<<画像は大神社展の図録>>

一振すればたちまち国中が平穏になるという霊剣なんだそうですよ f(^皿^
朝廷権力の象徴だよね。

さて。せっかく茨城に居るので美味しい蕎麦屋でランチにしましょう!
神栖にある蕎麦屋に電話をしたら、やってるというのでそちらで食べることにします。そのあとは東国三社の息栖神社に行きます!

-------------- 自分のための覚書 --------------
香取神宮境内図
http://www.katori-jingu.or.jp/keidai.htm

鹿島神宮境内図
http://www.bokuden.or.jp/~kashimaj/gazou/keidai01.JPG
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