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プラド美術館所蔵 ゴヤ~光と影 [アート]

国立西洋美術館に、プラド美術館所蔵 ゴヤ - 光と影 を観に行きました。
個人的にはゴヤは思い入れのある画家ではありません。

でも40年ぶりとなる本格的な「ゴヤ展」ということで、«着衣のマハ»も来日するし。
最近ゴヤというと、私にとっては怖い絵の印象が強いので、キレイな«着衣のマハ»を観に行こうと思って美術館に行きました。

チケットです

出品作品123点。全部ゴヤの作品です。
これは素晴らしい!

18世紀に活躍したスペイン美術の巨匠フランシスコ・デ・ゴヤ。
宮廷画家としても成功し、名声を得たゴヤ。
(でもkouさんのブログを読んで、順風満帆の人生では無かったこと改めて知りました)

ほんとだー。ゴヤもこんな柔らかくて優しい絵を描いていたんだ~~。
思わず微笑んでしまう肖像画がありました。
«着衣のマハ» も、女性の頬の色、ドレスに当たる柔らかな光がキレイだなと思いました。

でもね。ゴヤの洞察力・観察力は凄く。
痛烈な教会批判や、戦争で死んだ人たちを描いた素描はグロテスク。

ナポレオンの侵略により戦争と混乱に見舞われたスペイン。
戦争による悲劇を身近に体験し、戦場に出てスケッチをしたゴヤの執念を感じました。

人が人を殺す。そんな時代を見たからこそ
【我が子を食らうサトゥルヌス】 では、あそこまで狂気なサトゥルヌスを描けたんだなと実感です。

わたし、ゴヤというと最近はこの絵が真っ先に思い浮かぶんです。
【我が子を食らうサトゥルヌス Wikipediaより】


ローマ神話に登場するサトゥルヌス。
将来、我が子の一人によって王座から追放されると預言を受けたために、自分の子を食い殺すという場面の作品です。

このサトゥルヌスの表情が、本当に常軌を逸していて気持ち悪い。
今回の素描を見て納得。
戦争によって残酷性があらわになった人間を観察してきたんだなー。

なんとなく鬱々とした気持ちになって会場を出てきました。
出る前に、もう1度«着衣のマハ»を見ておけばよかった(笑)

気分を変えて腹ごしらえ!
上野駅ちかくにある、【麺屋武蔵 相傳】に行きました。

あたたかいのにしちゃった

この季節だっていうのに上着を着ないで出掛けたためカラダが冷えていた私。
つけ麺がメインのお店だったけど、ら~麺(味玉入り)を食べて温まりました^^

レンゲにも刀!

しぶい

そしてカウンターにも刀のイラストです!

さすが武蔵

濃厚なスープと、コシのある麺。
美味しゅうございました^^

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プラド美術館所蔵 ゴヤ~光と影
国立西洋美術館
2011年10月22日~2012年1月29日
9:30~17:30(毎週金曜日は20:00まで)
http://www.goya2011.com/index.html