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庭園美術館:森と芸術展 [アート]

昨日は暑すぎず気持ちの良い一日。
mamiさんのブログで紹介されていた「森と芸術」展を観るために、
庭園美術館を訪れました。

この時期にピッタリの展覧会って気がしたよ

昔は森に住んでいた人間。
森を離れて文明を築くようになってからも、人間は森という故郷に「楽園」の思い出を重ね、
そうした芸術作品が多く描かれてきました。

そんな森をテーマに、どんな芸術が展開されたかを見ていく展覧会。

これが今回の図録です~。2500円

『楽園としての森』から始まり、『神話と伝説の森』、
『風景画のなかの森』、『アールヌーヴォーと象徴の森』、庭園やメルヘンの森を経て
『シュルレアリスムの森』、そして『日本列島の森』というカテゴリ。

ルカ・ペンニという人の作品、【エヴァの誘惑】

けっこう大きな作品でした

奥行きがあって、細部まで見入ってしまう作品。
禁断の果実を手に取ってしまうエヴァ。もうすぐ楽園から追放されてしまうのね。

ゴーギャンの【かぐわしき大地】も、生き生きとした作品でした。

ゴーギャンとは思えない、とっても幸せそうな絵もあったよ。「愛の森」

アカデミックな教育を受けずに非職業的に絵を描く、
「素朴画家」と呼ばれる人たちの作品もありました。

アンドレ・ボーシャンの【楽園】は、色とりどりに咲き乱れる花が
とっても明るい気分にさせてくれる作品。

好きに描いてます!って感じだよ

ボーシャンって40歳を過ぎてから絵を描き始めたらしいよ。
私も間に合うか?(笑)

アカデミックな教育を受けずに、面白い感性で描いた
アンリ・ルソーの【エデンの園のエヴァ】
ルソーらしい個性ある木や草が生い茂っています(^^)

この人の描く木々は面白いな~

絵本もいろいろ紹介されていて、ギュスターヴ・ドレの【赤ずきんちゃん】
オオカミは、しっかり四本足ですよ。
これじゃお婆さんとは間違えなそうなんですけど(笑)

赤ずきんの目が眼力あります!!(笑)

その他、ルネ・マグリッドや、ポール・デルヴォー、マックス・エルンストなど
お馴染みのシュルレアリスム画家たちの作品も、いろいろ来ていて面白かった。

ただ残念なのが・・・
東京開場では展示されない作品のなかに見たいものがあったーーー!

これ本物みたかったよーーーー

ポール・デルヴォーの【森】
127cm×152cmの作品なので、かなり世界に引き込まれると思われるっっ
このあと巡回予定の、福井県立美術館に展示予定なんだって。
               ご当地QPを手に入れるのも兼ねて、福井に行きたい!(笑)

福井と札幌で展示される、
アンリ・ルソーの【ムーラン・ダルフォール】という作品も見たかった~(T^T)
図録でガマンします。

日本列島の森では、岡本太郎の作品も来ていました。
これまた "原始" を感じる作品。

そして日本の森といえば、やっぱりスタジオジブリ(笑)
【もののけ姫】の背景画カットも展示されていましたよ。

結構見応えのある展覧会で面白かったです。

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森と芸術展
東京都庭園美術館
2011年4月16日~7月3日

福井県立美術館
2011年7月29日~8月28日

札幌芸術の森美術館
2011年9月3日~10月23日

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