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サントリー美術館で開催の宮川香山展に行きました [アート]

サントリー美術館で開催されている 「宮川香山展」 に行ってきました。

ちらし

明治時代の陶芸家で、陶芸の表面をリアルな浮き彫りや造形物で装飾する技法 (高浮彫) を駆使した人。こういう超絶技巧を観るのはホンッと楽しい^^

展示室に入ったときから、その迫力に度肝を抜かれました。
花瓶に絡まる蔦や、ちょっと枯れた感じの幹の迫力。なんだろう。とても時の流れを感じるのだ。
たとえば自然の中にポツンと置かれた花瓶。それが時を経て、草や蔦に覆われて、自然と一体化していくような、そんな印象を受けました。花瓶に鳥が巣を作って・・・まるで海底の岩礁に珊瑚や海藻が付き、そこに魚が集まってくるような、そんな印象。

こちらは、ウズラの花瓶です。
香山は庭にウズラを飼って観察し、羽の1枚1枚まで精密に表現したんだそうですよ。

うずらちゃん
<< ※ これは、会誌の画像です >>

宮川香山 (こうざん) は、京都で代々続いた窯を父から受け継いで、御所へ献上する茶器を作る陶工だったのだ。でも明治になって依頼も入らなくなり、新天地の横浜へ移ったんだそうな。横浜港から海外の器なども入ってきて、いろいろ影響を受けたんだと思います。

最初はヨーロッパの人たちが喜ぶ器を作って輸出していたんだけど、だんだん独自の器、日本らしい器を作りたくなって、花鳥風月をあしらった器を輸出して、かなり人気が出たんだって。

展覧会では写真撮影 OK のコーナーがありました。
この猫ちゃんもその一つ!!

ででーん
<< ※ これは、会誌の画像です >>

東照宮の眠り猫を思わせる猫。
この眠り猫が覚醒したところなんだそうですよ。せっかく写真が撮れるからねw
猫好きの萌え萌えポイントとしては・・・やっぱり可愛いうしろあたまでしょう!(笑)

どう??

猫の後頭部は超可愛いのだよww

うしろあたまーー
モデル:あおくんw

普段スマホはロッカーに入れちゃっているから、いったんロッカーまで戻ってスマホを取ってきたわよ(笑)
この耳にも指を突っ込みたくなる〜って思いながら観ましたw

うひひひ

この孔雀の花瓶も、尾の色がなんとも言えず美しかったです。

きれいでしょ

このカニが花瓶に付いている作品は、有名なのでテレビなどで観たことある人も多いのでは?

どどん
<< ※ これは、会誌の画像です >>

この作品は、彼自身の作品である、国立博物館所蔵 (重要文化財) の蟹花瓶と大きさも形もほぼ同じモノです。香山は陶芸のあと、明治10年代の半ばから磁器の釉下彩 (ゆうかさい)・釉彩 (ゆうさい) の研究に取り組んだのです。そして素晴らしい作品を数々生み出したあと、ふたたび陶器の高浮彫に取り組んで作ったのが今回の作品。

すばらしい

高浮彫と釉下彩の見事な融合。蟹の甲羅の艶やかさ。足や目のなんとリアルなこと!!
2匹の蟹が絡み合ってる姿は、ホンモノのようですよ。

写真撮影が OK だったのは、猫・孔雀・蟹の3作品までです。自分の好きなアングルをカメラに収められて良かったな^^

あと面白かったのが、擬人化された蛙の武者蛙合戦花瓶。
どうしてカエルって擬人化がこんなにも似合うんだろうねー^^

楽しいよ
<< ※ これは、会誌の画像です >>

それから花瓶の一部に穴があいていて (あ、もちろん実際はあいてないよ。あいてるように見せる装飾です)、その中に居る冬眠に備える親子熊の様子が観られる花瓶も面白かった!

これだけ凄い技術の作品が揃うと、目がだんだん凄さに慣れてきちゃって、その凄さが当たり前のように感じてしまいました(笑)
後半の展示は、磁器作品 (釉下彩) だったので、しっとりした艶の美しさを堪能でき、ちょっとクールダウン出来たかな。

細かいところも観察すると、かなりお腹いっぱいになる展覧会です。
面白かった!

あおくん

あおは超絶技巧じゃなくても作れそうだよww

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没後100年 宮川香山展
サントリー美術館
2016年2月24日〜4月17日
http://www.suntory.co.jp/sma/

巡回:大阪市立東洋陶磁美術館
2016年4月29日〜7月31日
※ 東京国立博物館所蔵の蟹花瓶は、大阪にだけ出品します。
http://www.moco.or.jp/exhibition/upcoming/?e=365

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コメント 32

lequiche

名前も知らなかった人ですが、これはすごいですね〜!
こういうのもあるんだ、と驚くしかありません。
世の中って、まだまだ知らないことばかりです。(^^;)
by lequiche (2016-02-25 01:11) 

toshi

猫や孔雀や蟹、すごい焼物ですね。
あお君も焼物のモデルになりそうですね。
by toshi (2016-02-25 02:41) 

りみこ

美しいですね(≧∇≦)
動き出しそうなところがよりステキです
あおくんのがあれば、1つ欲しいデス!
by りみこ (2016-02-25 06:01) 

またじ

あおちゃんの擬態シリーズいいですね♪
もっと見たい^ ^
by またじ (2016-02-25 06:11) 

crayfish

おぉ超リアル^^
by crayfish (2016-02-25 06:43) 

ChatBleu

うずらの頭が!ものすごいですねー。
本当に花瓶から頭を伸ばしてどこかを観ているみたいに見える!
あおくんもっふもふの置物になってますね。
by ChatBleu (2016-02-25 07:11) 

ぽちの輔

リアルなニャンコですね。
蟹も食べられそう^^;
by ぽちの輔 (2016-02-25 07:12) 

てんてん

このカニさん
茹でたら赤くなるのかにゃ^^;
by てんてん (2016-02-25 07:53) 

夏炉冬扇

外国の方も大喜びしそうな則品です。
冷えてます。
by 夏炉冬扇 (2016-02-25 08:06) 

YAP

猫、孔雀、蟹、いずれも精巧に作られていますね。
形だけでなく、色使いまでも。
by YAP (2016-02-25 08:09) 

匁

凄いですね!
筒の円筒部分から飛び出しているんですか?!
びっくりです。
by (2016-02-25 08:25) 

カトリーヌ

描かれているのではなく、飛び出していますね!
すばらしいですd(≧▽≦*)
そう!猫の後頭部はかわいいのです(*´︶`*)
あおくんの置物、作っていただきたいですw
by カトリーヌ (2016-02-25 08:35) 

リュカ

lequicheさん
すごいでしょ?
この人は蟹花瓶をテレビで観て知ったのですが、トーハク所蔵のものを実際に観たとき超感動しました。今回まとめて作品が堪能出来て良かったです。どうやって作るのか想像できませんよね(笑)


toshiさん
マイケル君が乗せ芸をしてるところも
立派な花瓶になりそうです^^


りみこさん
百鬼夜行の世界を思わせる花瓶もあって楽しかったです。
とってもユーモラスなの^^
あおの置物・・・毛の質感が難しそうかな?w


またじさん
わはははw
偶然撮りためていた写真で同じようなポーズがあったので採用(笑)
しばらく擬態シリーズはナシかな?
でもまたあったら登場させますね〜〜


crayfishさん
すごいリアルでしたよ−。
こういう細部までこだわる感覚って日本の職人ならではという感じがします(笑)
by リュカ (2016-02-25 09:15) 

リュカ

ChatBleuさん
うずら凄いでしょ。鷹が空から急降下してる作品も、すごい臨場感だったよー。
あお、エアコンの真下に居て毛がすごい膨らんでいるところです(笑)


ぽちの輔さん
蟹、食べられそうでしょ?(笑)
超リアルでしたよぉーww


てんてんさん
絶対赤くなると思う!!(笑)
美味しいだろうなーww


夏炉冬扇さん
海外の博覧会で超人気だったみたいですよ。
納得ですよね。


YAPさん
どうやったらこんな焼き物が出来るの−?って思っちゃいます。
猫の毛の質感も素晴らしかったです^^


匁さん
そうなの。飛び出してるんです。ビックリでしょ!
器の部分と装飾部分は厚みも違うから、よほどの技術がないと焼いたときに割れちゃうでしょうね。圧巻です。


カトリーヌさん
猫の作品。
みんな正面から写真撮ってたけど、やっぱりこの後頭部はハズせないポイントですよね (^ω^*
かわいかったーーーww
by リュカ (2016-02-25 09:22) 

馬爺

おはようございます。
浮彫の陶器は珍しいですね、これは凄い作品ですね。
by 馬爺 (2016-02-25 09:27) 

OMOOMO

凄い作品たちですね、圧倒されます。
by OMOOMO (2016-02-25 09:46) 

侘び助

蟹さん・リアル・・お鍋に入れたいほど(実は食べないけれど)
何たって~~あおくんだよね~^^
by 侘び助 (2016-02-25 10:14) 

まつき

ウズラも猫も孔雀もとっても素敵だけど、
カニ、スゴイですね~(@_@) 超リアル~!
花瓶としては使いづらそうだけど(^^;
by まつき (2016-02-25 10:38) 

くまら

宮川香山は、テレビで存在を知ってます
映像でしか見た事ないので、一度生の作品を見てみたいっす
by くまら (2016-02-25 10:39) 

tsun

猫の耳の中までリアルですね。
猫の後頭部・・・、確かに可愛いです(笑)
by tsun (2016-02-25 11:13) 

raomelon

羽の1枚1枚までリアルで美しいですね~
眠り猫の覚醒インパクトありますね^^
同じく後頭部に萌えます(^_-)-☆
by raomelon (2016-02-25 12:21) 

kuwachan

立体的な花瓶凄いね!リアルな感じがまた凄い!
これは見たことがなかったし、お名前も知らなかった(^^ゞ
写真撮影OKは嬉しいね。全部じゃなくてもできるといいね。
日本人の芸術家は自分で鳥とかを実際に飼って描いている人多いよね。
上村松篁もそうだったって聞いたことがあるわ。
by kuwachan (2016-02-25 12:35) 

ちょろっとぶぅ

冬眠に備える熊???
気になるぞぉ~~~

寒さに負けて、お散歩中止しちゃった (^^;
by ちょろっとぶぅ (2016-02-25 13:52) 

風来鶏

花瓶にお湯を注ぐと、真っ赤に茹で上がりそうな蟹ですね(^_^)v
私も、ニャンコの耳に指を入れてみたいです(^^;;
by 風来鶏 (2016-02-25 16:14) 

ぼんぼちぼちぼち

個人的には蟹に特に惹かれやした!
実物の動物は猫が一番好きなんでやすが、器や装飾品のモチーフは、爬虫類や魚介類が好きでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2016-02-25 17:15) 

engrid

凄いよね。好みは別としてもう、インパクトがありすぎ
さすが、後ろ姿、そうよねかわいいもの
あおくんは、もっと可愛いよ!
by engrid (2016-02-25 17:17) 

ゆきち

あ~ニャンコの後ろ頭、大好きです(^◇^)
大阪にも巡回してくるようなのでぜひ行ってみます♪

by ゆきち (2016-02-25 20:50) 

リュカ

馬爺さん
こういう作品は珍しいですよね。
見応えがありましたよー!


OMOOMOさん
見ているうちに感覚が麻痺して
凄いのが当たり前に見えちゃいました(笑)


侘び助さん
あおが一番ですかね?w
ありがとうございますー^^


まつきさん
花瓶として使ったら、花が映えなそうですよね(笑)
このまま置物の方が良い感じ?ww


くまらさん
ホンモノ、めちゃめちゃ圧倒されます^^
機会があったら展覧会行ってみて〜〜^^


tsunさん
そうなの^^
猫の後頭部は可愛いの♪♪
大好きですww


raomelonさん
他の作品も鷹の羽や滝の水しぶきなども
すごいリアルに再現されてました。
やっぱり猫の後頭部はいいですよねー^^
by リュカ (2016-02-25 22:28) 

erena

見事ですね!
何度もスクロールしちゃいます!!
あおちゃんの後頭部も素敵(*^-^*)
by erena (2016-02-25 23:08) 

さる1号

これは凄い
蟹がまたリアルで

by さる1号 (2016-02-26 03:29) 

リュカ

kuwachan
今回は仕事休めなくて、メンバーズ内覧会に行けないの;;
なのでOPEN初日に行っちゃった(笑)
写真撮影OKなんて嬉しかった。でもスマホ取りに行くのが面倒だった(笑)
上村松篁も庭に鳥とか飼っていたよね。画家はそういう人多いよね^^


ちょろっとぶぅさん
熊さん、可愛かったよーーー^^
寒いとお散歩は出来ないよね〜。
早く春になるといいなーーー♪


風来鶏さん
あははは(笑)
そういう花瓶だと面白いですね〜〜
それは今なら作れそうだよね!!
でもこんな精巧な蟹はきっと作れないだろうなあ〜w


ぼんぼちぼちぼちさん
カニ、ほんっとリアルですよー。
動き出しそうな感じですもん。
自在置物も、日本のものってリアル〜。伊勢エビとかひょえー!って思っちゃいました。
猫のモチーフはどんなものでも可愛い^ω^


engridさん
すごいインパクトでしょ。
会場内入ったときびっくりしましたもん(笑)
猫の後ろ姿ってかわいいですよねーーー^^
あたまなでなでして、ちゅっちゅしちゃいますよ♪
by リュカ (2016-02-26 08:04) 

リュカ

ゆきちさん
猫の後ろ姿、ほんっと好き好き好きーーー!^^
大阪会場に行くので、ぜひぜひ見てください♪
ホンモノは圧倒されます^^


erenaさん
こういうの、作品作りのヒントになったりします?^^
あおの後頭部も見て、癒やされたら嬉しいなあ〜〜〜(笑)


さる1号さん
すごいでしょ。
リアルすぎるでしょーー^^
by リュカ (2016-02-26 08:07) 

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